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【中国による米国債大量売却】実は苦しかった?栄華を誇るIT大国・中国の危うい金融システム事情

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中国が米国債を売却し続ける理由と先行き不透明な中国金融マーケット

世界を圧倒し米国さえも敵に回した中国のIT分野での目覚ましい成長の陰で、中国金融業界では信用不安がくすぶっています。世界のトレーダー達はいつ中国の時限爆弾が爆発するかを予測するため、日々ニュースに耳を傾けています。

長引く米中貿易戦争でアメリカへのけん制を兼ねて中国は3月に米国債204億ドル(2兆2千億円)を売り越しました。中国にとって米国債の売却アメリカの金利上昇を意味するため外交カードの「切り札」でもあり、中国の米国債保有額は2年ぶりの低水準になりました。

しかし、中国国営通信社である新華社通信は「中国はなお最大の米国債保有者」とするなど、論調は抑制的で中国としては事を荒立てたくないようです。この中国による米国債の売却は米中貿易戦争の単なる外交カードではなく、中国の資金難が見え隠れしています。

出典:「中国、米国債200億ドル売り越し 残高2年ぶり低水準 」、2019年5月30日、日本経済新聞

中国・ロシアが米国債を大量に売りゴールドを購入
自国法定通貨の担保をゴールドにシフトか

中国の内モンゴル自治区地銀・包商銀行が債務不履行で破綻、2月には融資平台でデフォルト懸念も

中国金融当局は24日、深刻な信用リスクがあるため包商銀行を接収すると発表。その後、中国人民銀行(中央銀行)は26日、同行に対して、流動性を供給する方針を示しました。人民銀行は金融システムに引き続き流動性を供給していますが、銀行間金利は波及リスクに対する懸念から上昇しています。

また、今年2月には中国地方政府が傘下に置く投資会社「融資平台」の青海省投資集団が、利払い不履行を駆け込み返済で撤回するデフォルト懸念が浮上しました。
中国政府が金融システム不安につてい支援し続けるにも限界があります。中国政府の家計簿はまさに火の車のようです。

出典:「【コラム】500兆円の時限爆弾、借金たらい回しの中国債市場」、Bloomberg、2019年3月1日。
  「上海短期金融市場=人民元金利上昇、内蒙古地銀の接収で」、ロイター通信、2019年5月28日。

中国による米国債の大量売却はアメリカの金利上昇を促し、その悪影響は世界全体のマーケットに波及する


米国債の大量売却は中国にとって諸刃の刃であり、世界的な景気後退の引き金にもなり、アメリカだけでなく最終的には中国自身にも悪影響を及ぼします。

中国人民元は国際的な信認が低いため、中国は米国債を含めたドル資産を担保に人民元の信認を保っている側面があります。中国が米国債を活発に売り込んで価格が急落すれば、自身が持つ残りの米国債の価値が落ち中国からの資金流入を招く恐れがあります。そこへ中国の貿易輸出の2割を占めるアメリカが金利上昇によって景気後退してしまうと、中国自身も景気後退に陥る大ダメージを受けます。

中国人民元と保有するドル資産はコインの表と裏です。以上の理由から中国が世界金融を震撼させるような米国債大量売却をするとは現状では考えにくいです。



体力が落ち始めている中国、これからも様子を見ながら米国債の圧縮を少しずつ続けていくのではないか

包商銀行の倒産、融資平台のデフォルト騒動により中国金融システムの体力が徐々に落ちているのが明らかになっています。

加えて今はいつまで続くかわからない米中貿易戦争があります。中国にも余裕がなくなってきているように思えるので、様々なほころびを繕うための資金補填として、私はこれからも中国は米国債の売却を続けていくのではないかと推測しています。

もし中国発のリーマンショックがあるとするならば、半年から数年先になると思います。

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出典:「アングル:中国は保有米国債を売却するか、対米報復の現実味」、ロイター通信、2019年5月29日。
 

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makimaki@japan
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リップラーのマキ☆です! 外為FXで世界金融と大きなお金の流れに規則性があることを学び、ゴールドへ投資、次にデジタルゴールドを求め仮想通貨の順で投機と投資をしてきました。 政府系シンクタンク出身。今は育児に追われながら日本の財政破綻対策をメインに長期投資しています。 保有通貨 $xrp $ixt $bch(←少しだけ)
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